にしんルネサンス事業とは

 往時の北海道日本海沿岸市町村は、江戸期から「ニシン」の取り引きによる北前船の交易による繁栄をするとともに、共通の文化をもたらしました。そのニシンも大正〜昭和初期にかけて漁獲がなくなり、今では姿をみることもなくなりました。

 しかし、ニシン漁最盛期には多くの廻船問屋や商家、土蔵が立ち並ぶなど、蝦夷地における商業資本と上片・北陸からの文化をもたらしこれらを基調とした文化が形成されてきました。


 日本海沿岸市町村には、現在もなおこれらを象徴する歴史建造物や郷土芸能など、有形・無形の文化財が数多く残されています。

 そこで、文化・歴史的、また食の面など多様な角度から、「ニシン」に今一度スポットを当て、ニシンに対する認識が深まるともに、新たな産業や観光資源の創出に繋げ、ニシンを通じたまちづくりを進めることを目的に事業を展開しています。

 平成15年度に初めて江差町で開催して以降、松前・上ノ国・江差での広域開催、後志管内の岩内町や積丹町で開催するなど、共通の文化をもつ日本海沿岸市町村で開催がされるなど広がりを見せています。