ここ奥尻は、「にしん漁」で栄えた北海道日本海沿岸の町のひとつです。
明治十四年ころ以降約十年間に飛躍的な伸暢を遂げ、最も活気に満ち、漁期雇夫(ヤン衆)も数百名を数えるなど、「にしん漁黄業金時代」を現出しました。
鰊漁は主として、建網及び刺網を使用し二十年代になると角網が使用され始め、鰊の漁獲高は一層増加しました。
やがて「にしん漁」は衰退していきますが、この「奥尻島」は、四方が海に囲まれ地理的な関係から他の魚介藻類に恵まれていたので、新たな漁業に力が注がれるようになりました。
「にしんルネサンス事業」は、「にしん」で栄えた北海道沿岸の市町村を結び「にしん街道」の旅道中を楽しませてくれます。
松前町を始点とし、北の彼方まで観光ルートの一拠点である証として、標柱が設置されました。
各地域が携える「にしん」の歴史と伝統の数々を受け継ぎ、語り伝える千鈞の柱。
設置月日 平成十九年九月十五日
設置者 奥尻島観光協会